両リンクともGoogleアプリで入ってきたのですが、こういうのも入ってきました。輪生相談の方がいくらか前ですが。
ただまず何より、意訳として和訳するのが難しいのと質問者も質問しただけなのでどう取ればいいやらなのがありますかね。
Google翻訳だと「車の馬鹿を阻止するのに役立ちますか?」となるものの、help/助ける deter/抑止する idiots/馬鹿、でdeterには「脅してやめさせる」とかいうニュアンスがあるようなのですが、この辺りの意図がやや不明です。後述の事前か事後なのか含めて、stopやguardとかdefenceではない辺りを汲み取ればいいんですかね。「絡まれた時に武器の一つとして身を守ってくれますか?」くらいの質問意図なのかな。
前々から自分も「カメラに抑止効果はねーよ」と言っていて、ほぼ大多数のレコーダーユーザーが同様に感じているのは「やっぱりそうなんだな」という気しかしませんが、「感じていることは正しいのだな」という補強にはなりました。環境はそれぞれ違うでしょうけど。
飯倉さん含め数名ほど「カメラをつけると抑止効果がある」とされている方がいますが、人間には認識域や正常性バイアス(かどうかはわかりませんが)があって、自分の思う方に事実を都合よく認識する傾向があります。「カメラでどうにかなった相手が増えた(ように感じる)」だけなのではないかと。
と言っても、カメラを導入する人の多くはネガティブな意識に基づいて導入を決めているのでしょうから、ダメだった経験の方を重く感じているというのもまた背反両立な事実だというのは否定しません。元スレでもそうでしょう。
そもそも論として「返答の方向性が違う」のもありますけどね。「意味があった」という人の多くは事後の話(例として、「接近距離に来られた後」)をしていて、「意味がない」と言っている人のほとんどは事前の話(対するなら、「接近距離に近づかれるかどうか」)をしているわけですから。
実質的なことを言えば、「カメラで撮影していることを意識させると言動が変わる」というのは事実としてあります。自分の経験自体は、カメラを意識させたことが数度で変わったことは二度ほどしかないですしそれも主観ですけど。
飯倉さんの話ではバス(バス停付近で追い越して押し込んできたが顔を向けてカメラを見せると引いた)とランナー(罵声を浴びせかけてきたりわざと転んだりされたがカメラを見ると逃げて行った)とドライバー(幅寄せしてきたのでのぞき込むと睨んできたがカメラを見せると顔を隠した)の話がありましたけど、どちらもシチュエーション的に「カメラを意識して」(バスについては不明ですが)身を引いているように受け取れます。降りてきて延々と何か叫んでいるドライバーの映像も何かの動画のエンディングにありましたが。
バイク他YouTuberのあいかわさんのチャンネルでも、「カメラを意識させると逃げるようにスーッと車間を開けるドライバー」の動画をいくつか公開なされています。
これらの他に、YouTubeに「背中に『撮影中』と書いた紙を貼って走ると幅寄せは減るのか?」というような検証動画もありますね。ただ、この動画にしても定量観察ではないですし編集している部分も含めて主観なところが多少なりともあるので、サンプルとして正しいのかはわかりませんが。
逆にというか、踏切を通った時に数台の一時停止状況を撮影してみたことが数度ありますが、ちゃんと一時停止する車両を見かけることになるのは「なんか撮影してるやつがいるぞ」と意識されているのかどうか。よくわかりません。言うまでもなくちゃんと踏切で一時停止するドライバーもいるとは思いますけども。極少数。
まあ、どちらにせよ「カメラをつけている/いない」で行動が変わるというのはどうかと思いますし、撮影されていることを示すと変わるのはそれ以上にアレですし(両方とも故意犯やんけ。自分なら過失犯含めて原義的に正しい意味での確信犯に分類しますが)、たとえ何かが起こってもさっぱり役に立たない現状はどうにかならないものかと思います。
今は、マスターのまとめの「クルマの世界ではドライブレコーダーが標準装備になっていますが、それでもあおり運転被害は発生し続けているので、カメラの存在は「大きい抑止力」にはならないのかもしれません」というのがほぼすべてでしょうか。ちなみに元スレの中には「Security cameras haven't stopped bank robberies.」という回答がありますね。ドラレコ世界になる前からの事実ですわ。笑えない話ですが。
戻って、エントリ内の話に「ロサンゼルス市には自転車への嫌がらせを禁じる法律がある。もし有責なら最低$1000の民事賠償だ」というのがありますが、現状では当のロスでも動画でどうのというのは無いようですし、結局は「明確な事後に役に立つ可能性がある」くらいでしかないんですかね。「蒐集してたらそれこそどれだけ時間やサーバー容量があっても足りない」というのもあるとは思いますけどね。陪審制のアメリカだと車側有利なのもあるのかもしれませんけど(刑事はもちろん判事自体が車側であろう日本でも同じか)。後は虚偽報告や愉快犯か。無法車両ナンバーデータベースもそれで潰されたみたいなところがあるようですし。
加えて、飯倉さんの動画へのコメントに「信号待ちでもぎ取られて捨てられた(要約)」という話もありましたし、究極的なことを言えばカメラを、あるいはカメラごと念入りに轢き潰されたらそれだけで何の意味もないんですけどね。これもなんかどこかで言った覚えがありますが。
あと、パノプティコンの話はすり替え云々でもなくそれぞれ言ってることがまったく違うよなと。
パノプティコンの概念はWikipedia見るに官民問わず運営者による閉鎖空間の一方的な監視社会の話であって、提案元が言っているのは相互監視社会……でもなく通報原理社会……ですらなく単なる自己防衛に付随した犯罪抑止程度でしかないわけで。自分もたまに考える消極的監視社会ですらないですよね。そもそも車側だってレコーダーで監視者側になれますから。「論理飛躍どころでもないただの意味不明な言いがかり(?)じゃないかな」としか思えません。どこからどう思い至ったのか。元スレ見ると続きの論議は一切無いですけども。
こういうのは世界共通なんですね。当たり前ですが。
というか、提案元も質問者に対する回答になってないんですが。
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