2020年5月22日金曜日

我々が速すぎるのが悪いのかもしれない(悪くはない)

 自転車対自動車問題の一つに、幅寄せがあります。内容については、説明する必要は無いでしょう。
 これ、「(自動車が)歩行者に対してやるか?」と言ったら「そんなもんやらん人だけしかおらんわけないやろ」という話にはなりますが、あんまりそういうのを聞かないように思います。
 人間ってかなり主観で物事を見ているというか、自己中心的な人ほど当然主観100%に近くなる状態で世の中を見ているわけですが。
 相対速度、という概念があります。この辺も説明は不要でしょう。
 ドライバーが50km/hとかで走っている場合、歩行者の速度を一般的なモノとして換算すると、障害物である歩行者は46km/hから54km/h程度で自車に向かって飛んできていることになります。指標として何になるかはよくわからないのですが、幼児のドッジボールの速度くらい、でしょうかね(小学校高学年の選手だと80km/hを楽に越えるらしいですが)。それなら、まあ避けるかなって感じだと思います。あるいは、普通の人でも徐行くらいまで落とすでしょう。大体20km/h以下くらいですかね。
 対して自転車の場合は、速度がまあ40km/hだとすると、並走している場合は体感10km/hまで落ちます。主観マックスなら完全に徐行の速度です。というか、自転車は止まっていて自分は10km/hというトロい速度で走っている錯覚すら起こすかもしれません。
※コリジョンコース現象もありますし、「周辺物の位置関係と移動物体を切り離してしまう」という錯視や錯覚を起こしやすい人はいるのかもしれません。
 対してこれが逆走だと90km/h(シティサイクルの場合は15~24km/h程度なので70km/h前後)という高速度で自転車が吹っ飛んでくることになるので、「逆走すれば車が避けるので安全」という逆走者の論理も、あながち間違いではないのかもしれません。とは言え、逆走車と順走車で正面衝突していることも多々あるので、車側が避けてくれる保証はありませんけどね。

 まあ、これが一つの論理として正しいのであれば、こう言わざるをえないのかもしれませんね。

「チャリのくせに速すぎてすまんな」

※私自身は特に速いわけではありません。

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