2021年12月10日金曜日

今一度低評価ボタンの事を考える

 最近、YouTubeの低評価ボタンが非表示になりました。
 とは言え、あくまで視聴者側から非表示になっただけで機能自体はしているんですよね。クリエイターツールの動画一覧から見れば「お前の動画クソだぞ」って文字なきクソコメが山ほど見れるよ!(言わない方がいいのかこれ)
 ……コメント欄のユーザーアイコンからコメントの履歴を辿れる機能とか一瞬で無くなったんですけど、同じ結末にならないといいですね!(むしろこの機能戻せ)

 低評価ボタンの使い道としては、「とにかく押す」というわけわからん輩がいるようなのはどうにもならん……はずはないんですよね。これは後述。
 YouTubeクリエイターの動画や大手掲示板まとめ等には「コンテンツの可否の判別に使うため」という表記が多くあるんですが、「自分の好きなものくらい自分で判別しろよ」とか、「誰かが役に立たないと思ったことが別に自分の役に立たないとは限らないだろ」とかそういう感覚を抱くんですが、こっちの方が異常なんでしょうか。
 ていうかそんなこと言ったら日本の多くの事なんか世界から見たらどうでもいい人の方が圧倒的に多いわけですが。もっと言うと、自分含めた“とある個人”の事なんておそらく60億人以上が興味ないと思っているはずですが。まあわかりやすく言うと、「全世界で100万人が使ってます!」という広告があったとしたら(実際いっぱいある)、「全世界の69億9900万人は使ってません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」というのが反対側にあるわけですよね。
 そもそも、たとえ「低評価>>高評価」だったとしても、事実としては大多数の動画が「未評価・無評価(無視聴評価ができるので必ずしも再生回数-評価数とは言えない)>>>>>>>>>>>低評価>>高評価」なはずで、低評価の前の不等号式がすっ飛んでる人が多そうなのがなんとも。この辺の“世界が自分の都合のいいようにしか見えていない人”というのはずっと問題視してる“お車様界隈”にも非常に多くいる……というかドライバーの大多数がそうなのでやるせなさを感じるわけですが。

 そもそも、低評価って何に対する低評価なんですかね。
 動画投稿者として感じる低評価の印象って、“仕事終えて帰ったら家の壁中にpとqが落書きされてた”とか、“絵画(書道とか俳句とかでも)展覧会に出品したものを見に行ったら大量にpとqの字を書かれてた”とかそういった類のものなんですが。あなたこれでpとqの意図完璧にわかります?
 動画の内容が気に入らないのか投稿者自体が気に入らないのかすらわかりません。たぶん後者だと思いますが。少なくとも自分にはそうとしか伝わっていないです。コメント機能使え(ブロックして終わりのような気もしますが)。

 で。
 仕様としてですが、コメントはもちろんとして動画への評価はもちろんコメントの評価すらユーザーログインしないとできません(規約違反報告も)。ということは、再生リストにある『高評価した動画』と同様にYouTube側はすべての『低評価した履歴』を把握しているはず。まあ自分も個人攻撃等のコメントに低評価を押していたこともあるのですが(最近は意義を全く感じないので報告と併せてやめましたが)、低評価ボタンを異常に押しているユーザーというのはYouTube側も把握しているはずなんですよね。特に、一つのチャンネルに対して執拗に低評価をしているとか。無再生評価とかも。
 余談のようなそうでない話ですが、自分が覚えている低評価をした動画は二件。
 一つは「低評価ボタンをなくすぜ!」とドヤ顔で語っていたYouTube公式チャンネルの動画(実現してないやん)。
 もう一つは、コメントを控えていた時期に登録チャンネルでアップロードされていた“誤情報を表示していた”動画(貶める意図はなかったと思うのですが、まったく瑕疵のない方に瑕疵があるような書き方をしているように感じたため)。
 前者はともかく、後者は何かしら公式に誤情報の流布だと報告する機能が欲しい気もします。ただ、この場合だとやりすぎになるかもとは思いましたが。

 低評価やコンテンツ判断以前の話として。
 誰しも気に入らない相手というのはいるはずなのですが、そういうチャンネルに対しては非表示(どうも、「“興味なし”を押しても延々出てくるから意味ない」と言って“チャンネルをおすすめに表示しない”を使っていない人が多いように見えますが)を行えばいいわけで、なぜわざわざそんな時間の無駄を繰り返すのやら。そういえば、おすすめへの表示頻度を下げるために低評価ボタンを使っているみたいな話も見ましたっけ。それもまた意味ないみたいですが。当然だろ。

 低評価機能自体を残すのなら、もっと連鎖的で強力なブロックの機能が欲しいですね。情報無しで片方を悪人扱いしてるコメント(交通事故関係で割とあります)や犯罪を容認するコメント(自転車関係で「ひき殺したい」発言が非常に多い)に高評価を付けたユーザーとか、特定の動画に低評価を付けたユーザーとかをまとめてブロックする機能とか。加えて、ブロックしたユーザーはチャンネルにアクセスできなくなる機能とか、他のチャンネルのコメント欄でもコメントを表示しなくなる機能とか。現状、非表示に設定したユーザーが五百人弱いるんですが、まだ五百人程度かっていうのとまたこいつの戯言かよってのが結構あるので。

 っていうか、わざわざ低評価つけるために動画を見る人がいるとして、そういう人が動画を見ると当然広告が表示されるわけで、広告が表示されるとYouTubeに広告料が入るわけで、YouTube側から見れば嫌がらせ目的でも大量に動画にアクセスするユーザーがいる方がいいのか? とか最近ちょっと邪推してしまったり。実態はおそらく永遠に不明ですが。そういう意味で最近広告が嫌いになってきました。

 まあ、低評価残すなら残すでもうちょっと有用に使ってほしいですね。
 明らかに匿名であることを利用して快楽主義的に使っている人も多いようですし、逆に評価ユーザーを公表する仕様にしてもいいんじゃないかと思うんですけどね。そこからブロックや報告もできるとか。それこそコメントなんか、高評価より低評価の方がはるかに多くても高評価にポイントが入っていれば正義に見えますし。ん? ということは今後炎上商法はなくなって自作自演が流行るのか?
 これが衰退の第一歩になるみたいな話してる人がそれなりにいますけど、果たして衰退になるのか適正化になるのか。おそらく変わらないとは思いますけど。

 それとですが。声を上張りげてる人って基本的に少数派です。
 最低限、サイレントマジョリティーとノイジーマイノリティの概念は意識の根底に置いてほしいです、ホントに。このエントリもおそらく大多数の人にとってはノイジーマイノリティでしょうが。

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