2023年5月2日火曜日

スーパーで見た時空のゆがみ というか需要供給のゆがみ と銘打った単なる醤油の話。

 最近、刺身とか食べてても「なんかおいしくないな」と思うことが多々ありましてですね。その主要因としては醤油がなんかおいしくないんですが。

 減塩が騒がれるようになったせいで薄くなったとかなのかな、と思って検索してみると、減塩の手法には「科学的に塩分を除去する」か「それこそ水で薄める」かという手法があるようで。そうすると当然というかそうしているのだから塩分が減る。そうすると腐敗しやすくなるそうで、アルコールを加えて防腐加工をするそうですね。そうか、某K社の醤油が「酒臭くて苦手だな」と思ったのはそういう基本背景があったのか。

 現在の醤油のほとんどって、丸大豆じゃなくて脱脂加工大豆という外観的にはオートミールみたいなものから作ってるらしく。コストが安いこととうま味は出るもののコクが出にくいという特徴があるそうで。そのせいもあるのかどうなのか。

 で、そうなると一個思い浮かぶわけですよ。“たまり”ってやつが。
 たまりって結構濃かった印象があるので、たれ的な用途で使うなら醬油よりいいのかなと思ったわけでして。
 単価としてはかなり割高になるわけですけど、まあ物は試しに買ってみようかなと思ったわけですよ。で、ふと原材料を見たりして。

 あれこれ、脱脂加工大豆って表記されてるんですけど?

 アルコール入ってるんですけど?

 安価帯の醤油と原材料変わらんのですけど?

 そっと棚に戻して終了。その場を離れました。
 しかしふと思ってその近辺へ戻り、別の商品、というか味噌の原材料を見てみました。もしかしてこれも今は脱脂加工大豆で作ってるのかなって。
 普通に大豆って書いてありますね? あれ?
 となると、その付随物であるたまりの原材料も大豆のはず。あれ?
 どこかで時空が歪んでるのかと思いました。

 後日これまたふと、「ひょっとして製法が変わってたまりって出なかったりするのか?」と思って検索してみると、「出ないこともあるけれど異常ではなく、時期によってそういうこともある」らしく。現代みたいに温度管理が厳密になれば出さずに作ることもできるわけですね。それに、味噌とか醤油を仕込むような木樽の職人さんがもういないんでしたっけ。そうなるとさらに食品工場的な環境で作らざるを得ないんでしょうね。
 つまり現代だと、需要に対して供給するために“たまり的なもの”を作ってるっていうことなのだろうか、と。
 濃度を上げると塩分濃度も上がるわけですけど、アルコールが添加されているのは防腐作用に足りないんだろうな、とかも。
 もちろん、副産物的な抽出物なので成分が安定せず確定できないってこともある、というかこっちが大きいのかもしれないですね。食品表示法の上で。
 つーわけでいろんなことがポシャったのでした。

 ……そもそも低糖質とか減塩とかローカロリーとかって、運動しないから必要になるんだよな。社会全体的に減塩に移行したら低ナトリウム血症の人が急増するはずだし。

 ちなみに、いくつかのスーパーで原材料表を見たところ“大豆”を使用しているのは
・イチビキ 無添加国産しょうゆ
・キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ
 の二品だけでした。分量的にたまりよりも安いけど、ガッカリすると嫌だから小容量のもので試してみようかと思うものの、物が見つけられないので現状無理。
 あと、両社サイト見るに減塩になるとアルコールとその他もろもろぶち込まれてますね。“/”表記の後にアルコールが書いてあるのが防腐添加物としての用途でなのかな。ほとんどそうじゃん。
 それと、「いつまでも新鮮です!」って謳って発売され始めた真空ボトルの醤油に軒並み防腐用っぽいアルコールが添加されてるのはなんでなんすかね。

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