2023年1月19日木曜日

クリンチャー・チューブラー・チューブレス

 手持ちにHB-M475とXR-240とCNスポークの#14ブラック塗スチールで組んだホイールがあります。知ってる人は知ってる、似非フルサスロードで脱ハブダイナモ化を企画したときに組んだフロントホイールですね。
 なんかあれこれやる気が失せてきているので、ルック車と言えどそこそこ気合を入れた似非フルサスロードをそれなりに持っていこう……と一瞬画策したのですが、リアホイールを組もうにもパーツが無い。そのままでもいいけどそもそもオールマウンテン用の29erリムなのでいろいろ整合性が取れない(破綻するほどでもないけど)。
 というかXR-240がだいぶ値上がりしていて下がる気配もないのでどうしたものか。十年前とかから倍になってるんだなあ。余談ですけど現状のフロントには転がってたRaceA Evo2 25cを突っ込んであるものの、実はこれもメーカーカタログを見るに適応は19~23cらしく。元々カーボンロード(キャリパーブレーキ)を組んだ時にXR-300に突っ込んでブレーキリリースできなかったんですが、ディスクならどうにでもなるので特に問題ないですけどね。すでに一回やってますし。いっそのこと前後異形でも、と思ったけどポジション変わるな。ロード方向に動きはするとしても。
 なんでもよければいろいろあるんですが、550gクロス向けの幅とかはちょっとなと。いや今のハブダイナモホイールはクロス用のリムなんですけども。

 で、リムよりもさらにハブはものが無いわけですが、シマノ各種リアハブが1月下旬に出荷されるらしいのでその辺で在庫状況と価格がどうなるかとりあえず待ち。いくつか在庫のある型番はありますけど、価格対比考えるとうーむ。そんな中Amazonでそこそこの頻度でTB-25ゴールド32Hが¥4000切ってたりするのでその際に手が動きそうになるのですが……

 というわけで以下本題。

 チューブラー、HB/FH-RS400とTB-25で組んだものをクロモリロードで使ってみてあんまり感触がよくなかったので、今後使うのかどうかと。ていうか、11速対応で組んだのでカーボンロードでも試せるんですけどダルくて結局そこもやってないな。スパートレーシング1セットで切り捨ててしまうのもいかんとは思いつつ。
 ロードのトッププロ、競輪選手、あと飯倉さんもチューブラーなわけですが、やっぱりうーんと思うことがいくつかありまして。
 そもそもタイヤ自体に選択肢がそんなに無い(スパートレーシングの選定ですらだいぶ悩んだ)のと、チューブ込みだって考えれば安いとも言えるけどシステムとしてはそれなりに高価になっちゃうのは脇に置いておいて。
 何よりも気になるのは、完成されちゃってるんですよねチューブラーって。クリンチャーが<タイヤ+チューブ>で成り立っていて組み合わせがどうにでもなるのとは違って、安いラインは全部ブチルだしある程度金を積まないとラテックスにならず。そもチューブラーの本領はラテックスでしょうから、安いラインは「とりあえず軽いかも」というくらいしか利点は無いわけですが。
 で、クリンチャーだと安価なタイヤから高価なタイヤまでの組み合わせと、安価で厚いチューブから高価でペラペラなウルトラライトチューブまで、R’AIR、ラテックスとどうとでも組み合わせられるわけで。タイヤが固いからチューブ変えてみようとか、やっぱり駄目だったけどチューブ使いまわして別のタイヤにしようとかできるわけですよね。対してチューブラーはタイヤ丸ごと取り換えになっちゃう。修理するノリでばらしてチューブ変えることもできはするんでしょうけど。やってる人もいるのか? 割に合わないだろうなあ。

 じゃあ利点は無かったのかと言うとそんなわけもなく、嚙み込みパンク等のリム由来の問題は無いし飯倉さんも話されていた通り異物の噛み込みもほぼ出てこないのでそこは絶対的な利点ですよね。構造体としてもベターだし。塑性変形としても、シングルウォールだろうがダブルウォールだろうがどうあってもチューブドだと構造上膨らんだチューブはダルマ状になるわけですし、均一ではないだろうとはいえ円形に膨らむチューブラーはベストなはず。
 え? チューブラークリンチャー? そういうのもあるけど、銘柄があってないようなものだし……
 という利点と欠点を洗い出した結果、自分の場合は導入や維持管理がちょっと追いつかないかなと。
 そもそも自分の場合、あらゆることを修理する前提で考えてるのでそういう面でもクリンチャー以外の選択肢が無いんですよね。数年前までイオンバイク行くとラリーが吊られてたりしましたけど、完全に完成車屋さんになってきて以来パーツコーナー自体がダメだこれ状態ですし(ラリー自体も評価は割れ気味ですが)。というか、あちこち見てもワイヤービードのクリンチャーすら微妙ですよね今。
 つーわけで、ホイールワンセット残しつつ今後はクリンチャーだけ使っていくのかな、と。つぶれたらおしまいで。ブレーキも完全にディスクに移行すればどうとでもなるんですけどね。そっちはそっちでクイックリリースかスルーアクスルかという問題があるわけですが。スプロケット段数の問題もあるし、ホイールの使いまわしって案外と現実的でもないです、そこも個人的には。

 あ、タイトルに書いてあれですけど、チューブレス使う気だけは今のところ一切ないです。
 現状どうあっても継続的に使い続けるの無理でしょ。数年たてば今のディスクブレーキみたいにちょっとしたパーツなら店頭のフックに引っかかるようになるのかもしれませんけど。そのディスクブレーキのリペアが現実的かと言うとそうでもないですが。

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